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特別養護老人ホーム「いのこの里」を訪ねました

2011年02月20日

 最近も「週刊ポスト」が特集を組むなど、高齢者の「介護」はご本人とご家族にとってとても大きな問題です。そこで、介護保険制度の現状と問題点を聞かせていただこうと、大阪・吹田市にある特別養護老人ホーム「いのこの里」を訪ねました(19日)。

 マンションや戸建てなどが並ぶ住宅地の真ん中に、鉄筋コンクリート3階建ての「いのこの里」はありました。山本智光施設長によると、ご家族が面会に来やすいし、地域のさまざまなボランティアの方の協力も得やすいのだそうです。土地は吹田市から無償で貸与されているとのこと。革新市政時代からの積極的な福祉政策です。

photo 施設内を案内していただいた時間はちょうど昼食タイム。入所者やデイサービスで来所された高齢者のみなさんが、テーブルを囲んでお食事を取っておられました。外の光が入る広いスペースで、おじいちゃん、おばあちゃんたちの表情もとても明るい。私が国会議員だと知って「福祉をしっかりしてください」とゆっくりお話ししてくれる方もありました。

 食事の介助をする職員の方も、にこやかで感じがいい。トレイの上には数種類の、高齢者にやさしそうなおかずが並び、いい匂いが漂っています。こんな施設に入れたら、ご本人もご家族も幸せだろうなと思いました。

photo しかし、現実には特別養護老人ホームに入るのはなかなか難しい。全国で特養ホームに入所を申し込みながら順番待ちとなっている待機者は、厚生労働省の不十分な集計でも42万人にのぼります。3年待ち、5年待ちは当たり前です。「いのこの里」も80人定員で、待機者は662人。長い方だと6〜7年待つそうです。しかも、待機者は毎月10人ずつ位増えているとのことでした。

 では特養ホームの待機者はどのような状態にあるのでしょうか。待機者の約半分の方は、老人保健施設や病院などの施設に入っています。しかし、これらの施設は制度上3カ月程度しか受け入れてもらえず、入所と同時に次の施設を探さなければなりません。ご家族は、常にあらたな入所先を探す「老健めぐり」という状態に置かれます。

 残りの半分の方は在宅です。この場合のご家族の負担は大変大きい。訪問看護、ホームヘルパー、訪問リハビリ、ショートステイ、デイサービスなど、介護保険の在宅サービスを利用することができますが、要介護度ごとに利用限度額が決められています。限度額を超えると利用料が全額自己負担となるので、経済的に余裕がない場合は、ご家族が介護するほかありません。

photo 「いのこの里」の待機者の様子も聞かせていただきました。「要介護5」の70代男性Aさんの場合、ショートステイ以外の日、看護師やヘルパーがいない時間帯(そのほうが多い)は、高齢のお連れ合いが、排泄、入浴など日常生活から、胃に穴をあけての栄養剤の注入、たんの吸引など医療的ケアまでしなければなりません。お連れ合いが、肉体的にも精神的にもヘトヘトになっているといいます。

 「要介護2」の80代男性の場合、認知症があり、週5〜6回はデイサービスを利用されていますが、在宅で介護するお連れ合いも病気をお持ちで、どこまで持つか心配だそうです。

 その他、娘さんが仕事をやめたケース、仕事はやめられないのでとりあえず有料老人ホームに入ってもらったがお金が続かなくなったケースなどなど、特養ホーム待機者のご家族の負担の大きさは大変なものだということがよくわかりました。

photo 介護保険制度が始まった2000年4月の特養ホーム待機者は10万人。10年たって4倍以上に増えています。施設の建設がまったく追いついていないのです。

 「無理のない負担で、必要なサービスが、安心して受けられる――そんな特養にならなければなりません。そのためにもっと数を増やすことです」という山本施設長の言葉が印象的でした。

 「介護職員は社会の財産という認識が必要です。『私もそういう介護を受けたい』と思ってもらえる介護をする人が専門職としていてくれることが社会の安心になります」(山本施設長)という言葉とともに、政治の果たすべき役割の大きさをかみしめたのでした。


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